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そもそも「外反母趾」について、元々詳しい人はいないものでしょう。 一般的にはだいたい「足の親指の付け根が痛い」だとか「親指の付け根が腫れたように変形する」といったイメージ程度があるだけではないでしょうか。 しかし実際の「外反母趾」にはさまざまなタイプが存在し、進行の度合いによってもその症状はさまざまなのです。

5つの「外反母趾」の分類

①「靭帯性外反母趾」
横アーチ(足指の親指から小指までの横の幅のアーチ)を支えるべき「横中足靭帯」が弛緩したり伸びてしまうことで、親指が外側に向けて曲がってしまうものです。

②「仮骨性外反母趾」
親指の付け根の部分の骨だけが大きく出っ張ってしまい、まるで曲がったように見えてしまうものです。

③「混合性外反母趾」
①「靭帯性外反母趾」②「仮骨性外反母趾」が同時に起こってしまったもののことです。

④「ハンマートゥ性外反母趾」
先天的に足の親指などが「ハンマー」のような形に萎縮した状態であったり、異様に上向きだったりする傾向がある人が比較的なりやすいものです。

⑤「病変性外反母趾」
リウマチやへバーデン結節などといった病気が関連していたり、事故によるケガなどが重なってさらに「変形」「脱臼」などを起こしているものです。

「外反母趾」を放置しておくとどうなるの?

「外反母趾」を放置しておくと、単純に足が痛いといったことだけではなく、体全体の「骨格のバランスを崩す」ことになります。
最初はさほどの痛みではないため、靴が合わなくて痛いだけだろう…などと軽く考えていると、徐々に骨の「変形」は進行します。
そのような状態になると、最初は靴を履くときだけ痛かったものが、家で素足でいるときにも痛みを感じるように。
症状はどんどん進行してしまい、重症になると、親指の根元の関節が「脱臼」してしまい、親指と人差し指が重なってしまうようになります。
そのような状態になると「腰痛」「内臓疾患」のリスクや「歩行すら困難」な状態になることも。
歩くのが難しくなると自動的に「運動不足」「筋力低下」を引き起こし、ひいては「肥満」「高脂血症」「糖尿病」「脂肪肝」などアあらゆる病気のリスクを高めてしまいます。
最悪の場合には「外科的手術」を行っても、元の正常な状態に戻せなくなるほど変形してしまうこともある恐ろしい症状なのです。